家出
3月24日に家を追い出された。
直接の原因は土曜日に仕事と偽って外でダラダラしているのがバレたから。
休みのたびに「あんたが家にいるのがいちばんうっとおしい」とまで言われて、家で過ごせるかと言い返してやりたかったが、そういう口論はできないのでただ黙ってた。そこまで家にいたくないのならもう出てってと言われ、売り言葉に買い言葉、ではないが、勢いで飛び出してしまった。双子のおにいちゃんが僕にまたがって、目をウルウルさせて顔を覗き込んできたのには正直参った。彼は彼なりに涙を我慢していたのに申し訳ない気持ちでいっぱいになった。
自分に非があるのは当然認めるが、子供の前で旦那を罵倒し、暴力をふるう母親というのも問題があると思う。自分の言動がすべて正義、あんたのやることはすべて正しくない、間違っている。発達障害、アスペルガーetc.…。モラハラという言葉があるらしいが、彼女はそれに当てはまると思う。僕がいないと非常に穏やかで平和な時間が過ごせるらしい。
というわけで、家を出た。
金がないというのが致命的で、数日後に気づいたのだが、財布からクレジットカードが抜かれていた。
実家に帰るというのが唯一の選択肢だと思うのだが、これはこれで理由を説明し、ああだこうだと評論されるのがめんどくさい。だから、こっそりと両親が寝静まったころに実家に戻り、そのまま朝を迎える。以前から、朝の六時ごろには実家で過ごして、朝飯を食っていたから、両親は家を追い出されたとは思っていないと思う。
嫁は僕のことを極度の実家好きのマザコンと言うが、僕自身は全くそうは思っていない。たしかに朝の数時間と仕事が終わってからの数時間を実家で過ごし、それが嫁の反感を買い、今の状態があるのだが、僕は実家が好きなのでなく、一人の時間を確保したいだけなのだ。子育てに非協力的と言われれば、そうだと思うけど。僕は僕なりに自分の時間を確保したうえで子育てに協力していると思う。彼女の目からしたら、全くの不十分なのだろうが。
この生活をしていちばん困っているのが、風呂だ。10日間で一日しか風呂に入っていない。土曜日、ゲイサウナに行った。この話は長くなるから割愛。
髪の毛もべたついているし、身体もネトネトして異臭を放っている気がする。エロ動画を延々とダウンロードしてる。普段まったくしないスマホのゲームとエロ動画ダウンロードを非常に短いスパンで延々と眠くなるまで繰り返している。端的に狂っていると思う。
僕が家を出ることを決断した一番の理由は、相場に打ち込むためなのに、何にもしていない。チャートすら見ていない。自分に課している毎日の坐禅も、追い出されてから一回もしていない。
「こんな精神状態でできるか」というのが僕の自分への言い訳なのだが、そんな理由が通用するはずがない。
何もかもが面倒くさくなった。
自殺という言葉が頭に浮かぶ。しないとは思うけど、死ねばいいんだからというのが僕の中の唯一の逃げ道になっている。
べろべろに酔っぱらったときが危険かもしれない。
なにもかもがだめ
いよいよ借金を重ねてFXをしようと入金手続きをしたらクレジットカードが使えない。
何回やってもエラーが出る。限度額は増やしているから問題ないと思うのだが。
FX証券会社に問い合わせたら、カード側の問題だそうだ。
いろいろネットを調べると、FXの海外口座では使えないクレジットカード会社が多いそうだ。でも、一月には何の問題もなくできていたのだから解せない。
仕方がないので、bitwalletなるサイトに登録する。これならいけるとネットに書いてあった。とはいっても現金をやり取りするのだからいろいろと書類のやり取りが面倒くさい。免許証、免許証を持った自撮り、住所を証明する書類などなど。慌てて送っては見たものの、いろいろと不備があったみたいで再度送りなおしだった。昨日の夜こっそりと電気代の請求書を盗んだのだが、それを忘れてきた。
仮に書類がぜんぶ受理されて、bitwalletに入金できるようになったとして、今僕が持っているクレジットカードがbitwalletに対応しているかどうかはまだわからない。出来るだろうという希望的観測で動いている。
bitwalletに入金できるだろう…
bitwalletからFX口座に入金できるだろう…
FXで勝つだろう…
FX口座からbitwalletに出金できるだろう
bitwalletからクレジット口座に出金できるだろう
だろうだろうで動いている。特に「FXで勝つだろう」はかなり怪しい。どこにその根拠があるのか教えてほしい。
このまま入金せずにコツコツ月に25000円借金を返済するのが正解なような気がする。なんだかんだで出張費やなんやかんだで収入はある。
…と併せて、本業のほうが非常にめんどくさい。小さな仕事がどんどん溜まっていく。その気になればあっという間に終わるとも思うのだが、どうも身体が動かない。やるきがでない。めんどくさいめんどくさいめんどくさいこればっかり。
人生を誤った感がひどすぎて死にたくなる。もちろん実際に死ぬわけにはいかないのだけど。
昨日のカレーは美味しくなかった。それをアホみたいに大盛りで喰わされて、夜は頭をつま先で蹴られて起こされて、うっとおしいからあっちに行けと言われて
いったい何のために僕は生きているのだろう。
ダラダラと
クレジットカードの限度額の増減の申請が通ってから、もう2週間ほど経過しているが未だに入金していない。やっぱり内心罪悪感を感じているのだろうし、これでダメだったら相当ヤバいとビビってもいる。
あれから何度も入金に当たって約束事項やら、これまでの失敗の分析をしているのだが、結論はいつも同じ。
自分で決めたルールを守る。
たったこれだけのことなのだ。
自分のルールを守る事なんて当たり前のことなのだが、それが守れなかった結果、今の悲惨な状況がある。これだけ痛い目に遭ってきているのだから、次こそ守るだろうと今現在は思っているのだが、いざ実戦の場に立って、ルールを100%遵守できるかと自問してみると、全く自信がない。
もう二度と同じ過ちを繰り返さないと確信できたときが入金するときだと思っているのだが、いつまでたってもその時が来そうもない。
見切り発車で行ってしまいそうだ。
約束
借金を重ねてFXをするのは既定路線として、これだけは自分と約束してほしい。難しいことは何も要求していない。「正しいこと」しか書かない。
〇 必ず毎朝15分坐禅をする
〇 STOPを入れてからエントリーする
〇 STOPはどんなことがあっても逆方向には動かさない
〇 トレードとトレードの間隔は最低5分開ける
〇 枚数は皮算用シートを超えない
〇 チャートを開いてから最低3分はエントリーしない
〇 子供と過ごす時間にトレードをしない
〇 酒を飲んでトレードをしない
〇 FXに関する行動の前に背筋を伸ばし、首を回し、深呼吸をする
〇 すべてのトレードの根拠をエントリー時、決済時にtweetする
全部、具体的な行動を書いたつもり。どれも簡単な心がけ次第で守れることばかりだ。でも、これらの事を守れなかったのは事実。そしてその所為で僕は数百万のお金を失った。
たぶん、明日、僕は入金するだろう。必ずこの約束を守るように。
〇 ひとつでも上の約束事を破ったら即引退。
これが一番難しいのかも。
落伍者
先月25日に口座をパンクさせてから、自己嫌悪地獄に陥りつつもこれといった具体的な行動をせず、唯一の能動的行動ともいえる「クレジットカードの限度額の増減申請」が認められて、これで借金が返せると全く意味不明の安心を得ている。
更に借金を重ねて口座に再(×100）入金をし、その金でFXでふやして借金を返そうとしているのだ。
どう考えても、人生の落伍者、破滅する人間の発想だが、8年間FXでお金を失い続けた僕には「正しい行動をしたらFXは勝てる」というこれまた意味不明の自信があるものだから、非常にたちが悪い。とある専業トレーダーが嫁さんに借金をしてもらって復活したとネットで書いているのを見たのも心の拠り所になっている。その専業トレーダーの何百、何千倍のアホが借金してギャンブルをして、人生を台無しにしているというのに…。
「正しい行動をしたらFXは勝てる」
「何が正しくて何が正しくないかはわかっている」
「だから負けるはずがない」
このまったくもって意味不明の理屈が僕の中でまかり通っている。この文章を書いている今でさえ上の理屈を信じている。強い意思があれば自分を律することができる。僕はもうこれより下がないほどのどん底に落ちている。だから、今までみたいに相場を舐めた「正しくない行動」しないはずだから大丈夫だ。さあ今すぐ入金して相場に戻ろう。こんな声が内面から聞こえてくる。もちろん借金を重ねてFXをするという愚行は認識しているつもり。で、FXで勝つしか借金を返す術がないとも思っている。これはある意味正しく、ある意味大きく間違っている。
2011年の震災直後に「これは日本が崩壊する、円の価値なんて紙切れになる」と何の知識もなく円売りで始めたのがFX。それからなんだかんだで相場に吸い込まれたのが数百万。ちょっとした高級車が買えるくらい。お金はもちろんだが、失った時間と精神のバランスはとんでもない。FXなんてやらずにその金と時間をもっと自分の楽しみに使っていればどれだけ楽しい30代が過ごせたのか…。まぁこの辺の後悔はしてもしょうがない。今の話をしよう。
限度額増減
3連休は仕事だった。3日間の実働は6時間ぐらいか。
1泊はホテルで2泊目は借金返済のため車中で寝るというのが当初の作戦だったが2日とも1泊3800円のボロホテルに泊まることにした。
この三日間金遣いが荒かった。というのも、セディナのクレジットカードの限度額の増額が認められたから。50万から100万円。要はこれで新たに借金をしてFX口座に入金して、FXで儲けた金で借金を返済しようという目論見がたったから、気が大きくなってしまったのだ。
2泊ともホテルに泊まり、夜な夜な酒を飲み、三食、お菓子もぼりぼり食べて、ほとんど出張費が残らなかった。でも大丈夫。FXで稼げば返せるから、という浅はかを越えた愚かな考えでこの三日間を過ごしてしまった。
